今日は、訳あり彼が来る日
訳あり彼にバレないように
いつものように振る舞う私
夜またいつものように彼は私に触れた
キスを、する訳でもなく
仕事の話をしながら
私に触れてくる
もう
私の体は反応せず
心が泣いていた
彼はいつになく、強引で荒々しく
わたしを抱いた
私の頭の中は
昨日私を優しく抱いた彼のことばかりが頭をよぎった
私は汚いけがれてる
こころの中で彼に
助けてって
呼びかける
彼に会いたい
彼に抱かれたい
やっぱり
同時になんて無理
彼は妻を抱くのだろうか
彼はどんな気持ちでいるのだろうか
私何してるんだろう
昨日彼に抱かれた
抱かれたと言っても行為をした訳じゃない
彼は私を抱きしめた
「やっと抱きしめられた。好き本当に好き」って言いながら抱きしめた
何度も
何度も
ギューって
そのうちしていたマスクをずらして
おでことおでこをくっつけて
キスをした
数回
その間に身体に水が流れて来るように
私たちは唇を合わせた
こんなにも
気持ちいいものか
優しく激しいキス
彼は大事に大事に私に触れ
首筋からキスをした
こんなに
愛をかじるなんて思わなかった
彼を本当に愛してしまう
怖くなった
私たちは
勢いのエッチなど望まない
愛するから抱き合った
そしてこの先の覚悟があるのか
お互い
時間をかけて考えるように
私たちは
手を止めた
彼は
私にストレートに愛を注いでくれる
好きだよ
大好き
会いたい
この言葉ほど期限があるものはない
そう分かりながらも
その言葉に
癒され溶かされていく
家庭がありながらも
私を愛す彼を
以前の私なら憎んだだろう
でも
今は
そんな彼に私を委ねたいと思うのだ
私どうしたんだろう
長年愛を欲しがっても、くれなかった訳あり彼へのあてつけなのか
彼と話した後ドキドキする
抱かれたいとすら思う
私どうかしてる
ムラゴン ホーム